ビフォーアフター
施工データ
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塗装前のお悩み
屋根にパミールという屋根材が使用されていたので、以前から剥がれや屋根材のズレなどが気になっていました。
また「塗装ができない屋根材」なので、ガルバリウムカバー工法にすると費用面でもかなり高くなるのではないかと不安でした。 -
お悩みに対してのご提案
塗装ができない屋根材「パミール」が使われていたので、屋根塗装ではなくガルバリウムカバー工法でご提案しました。
ご提案したガルバリウムはニチハの「横暖ルーフαs」です。通常のガルバリウム屋根よりも少し高めですが、トップクラスの断熱性能があり、快適にお過ごしいただけることや電気代の節電に繋がり、結果的にメリットの方が大きいと考えプランニングしました。
また、金額面も相見積もりをしっかり行っていただき、弊社の価格が安く、ご予算内で収まることから工事を依頼していただくことになりました。 -
使用材料
ニチハ:横暖ルーフαs
タニタハウジングウェア:棟まどS形 -
参考価格・施工日数
・屋根塗装工事、外壁塗装工事 工事期間35日間
・屋根132万(足場代は含まれていません)(アンテナ工事込)
施工前の写真
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屋根の現状1
屋根の塗膜が劣化し、屋根全体に沢山の苔が生え、黄色に変色している様に見えていました。 -
屋根の現状2
屋根材の先端にひび割れ、剥がれといった症状が多く見られました。 -
屋根の現状3
棟板金に大きな浮きなどはありませんが、劣化から艶はなくなっていました。 -
屋根の現状4
こちらの棟板金も艶はなく劣化していました。 -
屋根の現状5
遠くから屋根を確認しても屋根の艶はなく劣化症状が確認できる状態でした。
施工中の写真
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ドローン調査
ドローンを使用して屋根の状態を確認しました。屋根全体に艶はなく、苔が生え、汚れが溜まっている状態でした。 -
ドローン調査
屋根に寄ると「屋根材のズレ」も確認できました。この状態は、強風が吹くと飛んでしまう可能性がある危険な状態です。8月中頃に台風が直撃する予報でしたので飛ばないよう無料で仮固定を行いました。 -
ドローン調査
また、ドローン調査時に屋根材が「パミール」という塗装が出来ない屋根材と判明したので、屋根に関しては塗装のご提案は行わずにガルバリウムによるカバー工法のご提案をさせていただきました。 -
塗装が出来ない屋根材:パミール
パミールと聞いてもご理解いただける方は少ないと思いますので少しお話しします。パミールは1996年〜2008年に外壁建材メーカーのニチハが製造していた屋根材です。 -
塗装が出来ない屋根材:パミール
有名なメーカーのニチハが製造していたことで、全国の住宅に使用されましたが「ひび割れ」や「剥がれ」といった不具合が多く報告されました。 -
塗装が出来ない屋根材:パミール
その不具合の現象がこちらです。屋根材の先端表面が剥がれています。このように屋根材自体が剥がれてしまうので塗装をしてもすぐに屋根材が剥がれ、塗装をしても意味がありません。 -
塗装が出来ない屋根材:パミール
対応としては、全く新しい屋根に葺き替えとなりますが、費用のご負担が大きくなるため、今回は、ガルバニウムカバー工法をご提案しました。 -
パミール屋根への対応
ガルバニウムカバー工法であれば既存の屋根の上から屋根材を張るため解体工事や廃棄物の処理は必要ありません。 そのため、葺き替え工事と比較して費用や工期を抑えることができます。 -
高圧洗浄
屋根塗装は行いませんが、苔や屋根材の剥がれがそのままだと、ルーフィング(屋根材の下に敷く防水シート)が密着しにくいため、しっかりと苔や剥がれている部分を洗い落として行きます。
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高圧洗浄
高圧洗浄の水圧をコントロールし、慎重に洗浄を行なっていますが、すぐに屋根材が割れてしまいます。 -
高圧洗浄
高圧洗浄時には雨樋内もしっかりと洗浄を行います。雨樋には落ち葉なども溜まりやすく、しっかりと除去しなければ詰まりの原因になります。今回の高圧洗浄でしっかりと綺麗になりました。 -
棟板金の撤去前
ガルバニウムカバー工法を行うために現在ついている棟板金は必要ありませんので、撤去する必要があります。 -
棟板金の撤去
棟の板金は釘で固定していますので、釘抜きのバールを使って釘を取り、板金を外していきます。棟の板金を撤去すると、中に施工してある笠木が見えてきます。 -
笠木の撤去
笠木は木製で、棟板金を固定する土台の役割を担っています。もう棟板金を固定する必要がありませんのでこちらの笠木も全て撤去を行います。 -
棟板金の撤去後
板金や笠木など、全てを綺麗に撤去しました。この棟板金の撤去を行わないと次の工程に移ることができません。ここまでがガルバニウムカバー工法の下準備となります。 -
軒先唐草取り付け
雨水を雨樋に流す大事な役割がある軒先唐草の取り付けを行なっていきます。ステンレス製の釘を使用して300mm以下の間隔でしっかりと留めていきます。 -
軒先唐草取り付け完了
軒先唐草の設置が完了しました。施工後は隠れてしまう板金材ではありますが、責任を持ってしっかりと施工を行なっています。 -
ルーフィング施工
屋根の下側から粘着層ルーフィングを敷いていきます。ルーフィングとは屋根の下に敷く防水用シートのことで、屋根内部や室内へ雨水が入るのを防ぐ重要な役割を担っている重要なシートです。 -
ルーフィング施工
通常、ルーフィングの施工は釘などで屋根に貼り付けますが、今回使用した粘着層ルーフィングは裏面に粘着シートがついているのでシート全面が屋根に密着し防水性能が高く、耐風圧性も向上します。 -
ルーフの荷上げ
ガルバニウムカバー工法で使用する屋根材は長尺なので、クレーンを使用して慎重に持ち上げます。また、事前に荷上げのスケジュールお伝えし、事故のないよう荷上げを行います。 -
ルーフの荷上げ完了
風や振動で落下しないようにしっかり固定します。また、屋根材を固定する場所はその屋根材を使用する場所に固定することで、屋根材の移動が少なくなり落下などの危険性が少なくなります。 -
ルーフ施工
今回使用したルーフ材はニチハの「超高耐久 横段ルーフαS」です。屋根の上での作業となりますので慎重に1枚1枚、屋根に張っていきます。 -
ルーフ施工
「横暖ルーフαS」の特徴としては断熱材の厚みがあり、戸建て住宅で用いられる金属屋根の中でもトップクラスの断熱性能があります。また、遮熱性能にも優れているので快適にお過ごしいただけます。 -
ルーフ施工
また、横段ルーフαSは超軽量設計なので重量はスレート系屋根と比べても約1/4という軽さを実現しています。そのため、カバー工法のデメリットである耐震に対しても安心のルーフとなっています。 -
換気棟の施工
屋根の大棟(てっぺん)に換気棟を施工していきます。換気棟は、空気の通り道を作り天井裏の空気を入れ替えることで湿度を下げ、結露の発生や木材の腐朽を予防する重要な役割があります。 -
換気棟の施工
棟板金を取り外し、見えている屋根の野地板に穴をあけ、空気の逃げ道を作ります。この穴も必要寸法が決められていますので、しっかりと寸法を守り慎重に穴を開けていきます。 -
換気棟の施工
捨水切り、結露防止シート、換気棟本体などをメーカーの仕様に沿って順に取り付けていきます。ここで施工不備があると雨漏りに繋がる可能性が高くなりますので、慎重に施工を行います。 -
換気棟の施工完了
施工不備もなく施工が完了しました。今回、換気棟に使用したタニタハウジングウェアの「棟まどS形」は排気能力が高く、雨風の侵入を防ぐ「デフレクター」機能まで備わっています。 -
アンテナの撤去
アンテナには錆びが発生し、その錆びが雨で屋根を流れ汚れていました。また、アンテナに鳥が止まりフンをするので、今回のタイミングでアンテナは撤去することに決まりました。 -
アンテナの仮設
屋根の工事をする際にアンテナがあると工事ができないので、一時的に電波を受信できる位置に仮に固定しました。仮固定することで、工事中もテレビをご覧いただけます。 -
アンテナの仮設
今回の工程は、足場→屋根の上のアンテナ移動・仮設→洗浄→屋根工事→外壁工事→アンテナ新設となっています。塗装中にご不便にならないようしっかりと仮固定を行なっていきます。 -
デザインアンテナの設置完了
新しいアンテナは屋根に設置するタイプではなく、外壁に設置するタイプのデザインアンテナを採用し、取り付けを行いました。 -
デザインアンテナの設置完了
外壁の色を考えブラックを採用し、自然な仕上がりになっています。注意点として電波を受信しにくい地域や家の位置があるので、今回も事前に電波が入るか事前にチェックを行っています。
完成の写真
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施工後の屋根1
施工前の屋根とは全く違う印象となり、屋根に高級感が出ています。 -
施工後の屋根2
ガルバリウムは瓦と比べると地震に強い特徴もあるので安心してお過ごしいただけます。 -
施工後の屋根3
ガルバリウムに一新された屋根はメンテナンス性が高くこれから長年お家を守ってくれます。 -
施工後の屋根4
ガルバリウムは瓦と比べると地震に強い特徴もあるので安心してお過ごしいただけます。 -
施工後の屋根5
全体をご覧いただいても新築のような屋根に生まれ変わっています。